Mac OS High SierraでAdobe CS4を使いたい!
そのタイミングで今まで使っていたMac OS X 6.8を搭載した愛しのMac miniちゃんがご臨終したため、仕方なく新しいMac miniを設定することにしました。
仕事で使用しているブラウザやアプリなどの関係で最低OS Sierraは欲しいなぁと思っていたのですが、調べたところどうやらOS SierraとCS4の相性が悪いとのこと。
それどころかJava6がサポートされているEl Capitain以上のOSだと
もうどうやったってバグが出ちゃうらしい。
そんなわけで、どうせ相性が悪いなら最新のHigh Sierraにしてしまえ!と勢いでHigh Sierraにアップグレード。
友人に「お前、そんなの人柱だぞ」と言われながらも
ダメでもともと、ダメなら戻せばいい、という気持ちで色々と試してみました。
結果。
いまんとこいけそう!バンザーーーイ!笑
しかしここまで持ってくるにはなかなか長い道のりでした。。。
Mac OS High SierraでCS4を起動するまでの道のり
①Mac OS X 8.5を搭載したMac mini Late 2012にCS4をインストール。
アップグレード後にインストールできなくなったら嫌なので間違いなくインストールできるバージョンで先にインストールしておきました。
②Mac APPStoreよりMac OS High Sierraを無料ダウンロードでアップグレード。
アップグレードは2時間近くもかかったものの無事に終了。
試しにIllustratorを立ち上げてみると・・・
"Adobe Illustrator cs4"を開くには、以前のJava SE 6 ランタイムをインストールする必要があります。
というエラーメッセージが出てきてしまい、起動することができなくなりました。
エラーメッセージ内の「詳しい情報」をクリックするとJava 6の更新ページへのリンクがあるのですが、
Mac OS High SierraはJava 6をサポートしていないため、その方法はリスクが大きすぎる…。
そこで色々と調べたところ、Java 6をインストールせずに
Mac OSをJava 6ありますよ~大丈夫ですよ~と騙してしまう方法を発見しました。
こちらのリンクを参考に2つの空のディレクトリを作成、
CS4を起動することに成功しました!
macOS Sierra (10.12) で Photoshop CS6 / Illustrator CS6 を使う - TeX Alchemist Online
Macの電源を一回シャットダウンし、リカバリーモード(command⌘+Rキーを押しながら電源を押す)で起動
2.ターミナルを開く
リカバリーモードで起動したらmacOSユーティリティの画面が出るので
メニューバーの「ユーティリティ」から「ターミナル」を選択、開きます。
3.ターミナルの画面にコマンドを入力
-bash-3.2#
と出ている画面に続けて
csrutil disable
と手入力。
成功すると下記のような表示が上のコマンドに続けて表示されます。
Successfully disabled System Integrity Protection.Please restart the machine for the changes to take effect.
-bash-3.2#
これが出たらそのままターミナルを終了します。
OSを通常通りに再起動し立ち上げます。
起動したら「アプリケーション」から「ユーティリティ」を選択、
「ターミナル」を開きます。すると
Last login:(日付) on console
というような画面が出ますので
続けて下のコマンドを打ち込みます。コピペでも大丈夫です。
sudo mkdir -p /System/Library/Java/JavaVirtualMachines/1.6.0.jdk /System/Library/Java/Support/Deploy.bundle
6.管理者パスワードを入れる
上の5.のコマンドを打ち込むと、続けて管理者パスワードを要求されますので
password:🔑
そのまま入力します。
その時に打ち込んだパスワードは見えませんので注意!
ちょっと不安になりますが、大丈夫です。
パスワードが合っていれば上のコマンドが表示されますので
ターミナルを閉じます。
7.Macをシャットダウン
一度、Mac本体を通常通りシャットダウンします。
8.リカバリーモードで起動
command⌘+Rキーを押しながら電源をON。
9.ターミナルを開く
リカバリーモードで起動したらmacOSユーティリティの画面が出るので
メニューバーの「ユーティリティ」から「ターミナル」を選択、開きます。
10.ターミナルの画面にコマンドを入力
-bash-3.2#
と出ている画面に続けて
csrutil enable
と手入力。
成功すると下記のような表示が上のコマンドに続けて表示されます。
Successfully enabled System Integrity Protection.Please restart the machine for the changes to take effect.
-bash-3.2#
これが出たらそのままターミナルを終了します。
11.再起動する
Macを再起動すると、CS4が立ち上がるようになってるはずです。
立ちあがったときには感動すら覚えましたが、さらなる問題が……
CS4を立ち上げるたびに「プラグインの読み込みエラーです」とエラーが出る
私の場合、
プラグインの読み込みエラーです
PhotoshopExport.aip
PhotoshopImport.aip
というエラーが立ち上げるたびに出ました。
さあどうしたもんかと調べたところ、
ひとつ前のOS Sierraで同じような現象の方がいたので準じてやってみることに。
元々ダメ元です!
Illustrator CS4の起動時「プラグインの読み込みエラーです。Photoshoplm... | Adobe Community
何が起こっても自己責任!を合言葉にプラグインをダウンロード!
ぽちっ
Releases · ralvarezt/aics4_yosemite_fix · GitHub
ページの一番下の「Yosemite.AICS4.fix.mpkg.zip」をクリックするとダウンロードが始まりました。
ダウンロード自体はあっけなく数秒で終了。
再びIllustratorを立ち上げると……
エラーが出ないぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!(歓喜)
やったよ!お母さんやったよ!
しかし喜んだのもつかの間。
まだまだ戦いは終わりません。
Illustrator CS4でフォントを選ぼうとすると強制終了する
メニューバーの「書式」から「フォント」を選ぶとそこに触れた瞬間に
むしろ食い気味に落ちる!
もうこれは本当に困る。怖くてイラレが使えません。
ちなみにPhotoshopはなんの問題もなく使用できました。
このままではせっかく入れたOSを下げなければいけなくなるのでどうにかしたい…
2つの対策を講じました。
1.フォントを検証する
フォントを選ぶ場面で落ちるということは、フォントに問題があるのではと考えました。
急に新しいOSになったので、mac mini late 2012の標準フォントが対応していない可能性があるためフォントの検証を行うことにしました。
「アプリケーション」→「Font Book」でフォントを一覧で全て選択し、「フォントの検証」を押してフォントを検証。
すると…なんと 38個もの不具合が発見されました。これはひどい。
この時点ではまだ標準以外のフォントは入れていないので
「ファイル」→「標準フォントを復元…」でフォントを修復。
結果、Geneva fontというフォントにだけ不具合が残ってしまったのですが、
どうやらそれは単にFont Bookの検証システムがdfontのアイテムにまだ追いついていないような状況であるらしく、「Fonts」フォルダで確認したところ、問題なく開けたのでフォント自体に問題はないと判断し、この問題は放置することにしました。
時間が経ったらまた検証してみようと思います。
2.フォントプレビューをオフにする
Illustratorの「環境設定」から「テキスト」を選び
「フォントプレビューをオフにする」を選択。
フォントの見本が見られなくて不便にはなりますが、途中で強制終了される恐怖よりはマシ!ということでオフにしました。
この2点を実行することで、現在Illustrator CS4、問題なく動いております!ヤッターーーー!
でもまだまだ油断禁物。
また不具合出ましたら書き残していきたいと思います。おわり。